夢のレンズ、498,000円也。

ドリームレンズの愛称で有名なキヤノンが1961年にリリースしたF0.95の明るさを誇る大口径単焦点レンズ「 CANON 50mm F0.95 」の極上品が 札幌の中古カメラショップ で売られていました。 同レンズはeBay等でもよく見かけますが、かなりの高値が付いています。ここ15年程、価格の推移を見てきましたが、以前は20万円前後だった同レンズも、いまでは状態の良いモノは30万円前後の価格で見かけます。 ショーケースに飾られたCANON 50mm F0.95は、過去に見てきたレンズの中でも際立って状態がよいばかりか、レンズフードとケースまで付属しています(同レンズのレンズフードは初めて見ました)。マウントはライカMマウントに改造されており、その加工状態も非常に良い感じ。 迫力ある大口径、一度は使ってみたい憧れの逸品ですよね。 CC Photo by Thómas Tan . 買うべきか、買わざるべきか。値段が値段なだけに、妻にも相談しつつ一晩考えましたが・・・冷静になると「持っていても使い処が無い」事に気づきます。 単に50mm F0.95の明るさとボケ感が欲しいだけなら、すでに「 TTArtisan 50mm f/0.95 ASPH 」が10万円チョットで手に入りますからね・・・。 なにより、付属品が揃った極上品とはいえ、やはり498,000円は(昨今の海外勢が価格を釣り上げたこともあって)少し前の相場観から見ると急に値上がった割高感が否めません。 実用面で、あまり意味のない出費となりそうで、さすがに少し冷静になって見送りました(妻からは「その50万円は家族4人の旅行代だよ」と釘を刺され、無駄遣いしてもいられない懐事情も・・・)。 CC Photo by jpst yao . もっとも、希少性が高いレンズですので購入した後に飽きて売っても其れ程には値崩れせずに転売の可能性が期待できるカモ知れません。 ・・・いや、むしろ過去の価格推移や昨今の海外インフレ事情を考慮すると、値上がりも十分に期待できます。ある意味「投資物件」として考えるなら悪く無いのカモしれません。ほら、「レンズは資産」って言いますし(?)。 例えば、個人向け国債の「変動10」(満期10年モノ)だと金利は僅か0.239%(税引き後)