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撮れ高ゼロでも、酒のアテにするのがツウの嗜み。

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釣りの世界では一匹も釣れなかった事を「ボウズ」と言ったりしますが、釣り愛好家はそうした一匹も釣れない釣果(ちょうか)も含め、夜に酒のアテにするのがツウな嗜みとの話を聞きます。 私も今そうした想いでこの記事を書いている訳ですが、本日は正にボウズとでも言うべきか、いわゆる写真界隈で言う処の「撮れ高」が無く、疲労感と共に幾分いつもより酔いの廻りも早い夜を過ごしております。   冒頭の画像にあるように、古いシグマの望遠レンズ「 SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM 」に同社の1.4倍テレコン「 SIGMA APO TELE CONVERTER 1.4x EX DG 」を介してAPS-C機のキヤノン「 EOS Kiss M 」に装着して、オジロワシの撮影に臨みました。 望遠端400mm × テレコン1.4倍 × キヤノンAPS-C機1.6倍 = 換算896mm相当(開放F8.0) なる気合いを入れた訳です。撮影場所は 2年前にも訪れた 北海道恵庭市を流れる漁川(いざりがわ)。 【関連記事】オジロワシとレンズの純正/非純正 翼を広げた姿は約2mにも達し、鋭い眼光と抉るようなクチバシ、そして白い尾を持つ「オジロワシ」。絶滅危惧種として1970年に天然記念物に指定されています。     現地へはスノーシューを装着して雪深い川沿いを歩く訳ですが、スノーシューの歩行は想像以上に体力を消耗します。川沿いを歩くこと30分程で目当てのオジロワシに遭遇。三脚を設置し、いざファインダーを覗くとオジロワシは遥か先に飛び去ってしまいます。 めげずに再び30分程、雪の川沿いをスノーシューで突き進み、再びオジロワシを発見。今度こそ、とカメラを設置すると、オジロワシは再び飛び去り、先程の地点迄ものの数秒で戻って行きます・・・ ええーい!と再び重いカメラ機材を担いで30分かけて辿り着くも既に其処にはオジロワシの姿無く。    結局、この日は2時間近くもスノーシュー履いて雪の中を歩き回って撮れ高ゼロ。一枚の写真も撮る事なく疲れ果てて終了となりました・・・ 世の中うまく行かない事も愉しめる、そんな余裕のあるオトナになりたいものです。〔了〕 PelicanLovers.com 米国PELICAN社のペリカンケースなどハードケース愛

シルエットが美しい、三十八式歩兵銃。

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1980年代末、「三十八式歩兵銃(無可動実銃)」の通販広告が新聞によく出ていたのを今でも印象深く記憶しています。 業者が戦時中の実銃を海外で仕入れ、銃身やボルトを溶接で密閉し完全に動かない状態にしてから輸入した「飾り物」。無可動品とは言え10万円程で”あの美しい三十八式の実銃”が手に入るのは魅力的でした。   結局、購入に至ら無かったのは(銃規制の強い日本では銃身が完全に埋められいる事は許容できても)ボルトが完全無可動なのは味気なく感じた為でした。他にも、戦後の払い下げ品ゆえに三十八式歩兵銃の特徴である「菊の御紋」が削られているもの(※)が多い(=届く品の状態は選べない)のは、10万円の買い物として納得し難いと感じた為です。 ※菊の御紋は終戦の武装解除時に連合国側に引き渡す際「陛下の紋章をつけたまま渡すわけにはいかない」と旧軍が組織的に削り落としたものです。   海外に出回っていた三十八式歩兵銃には菊の御紋が残ったままの銃もありましたが、逆にいうとこれらは戦闘中に敵兵に鹵獲された銃であることを意味し、即ちその銃の持ち主は敵の手によって倒された可能性が高い訳で・・・そんな経緯のある品を飾りに使うのはナンだか穏やかではありませんよね。やはり実銃は少なからず心理的な抵抗があります。 とは言え三十八式歩兵銃への片想いは消えず。以来、いつかは欲しいと思ってモデルガン(1960〜70年代の中田商店製や90年代のタナカ製)やエアガン( KTW製 や S&T製 )そしてガスガン( タナカ製 )と、色々悩んでいるうちに月日が流れます。   そんな折、冒頭の写真のように今頃になって 中華製の安っすいキットモデル を見つけ購入。1/6スケールとの説明でしが、届いた銃はどう測っても1/7スケールの大きさだったり、なんだか怪しさ満載。 それでも三十八式が持つ細長い面持ちは再現されており、シルエットは良い感じです。   同じモデルを3丁も購入したのは、この立て方をやりたかったから。二・二六事件の際、議事堂前など各所に立てかけられた三十八式歩兵銃が印象的でしたが、これを再現したかった訳です(笑)。 三十八式歩兵銃はこのシルエットの美しさが堪りません。   尚、上記写真の撮影場所は、近所にある 月寒慰霊塔 。ここには日露戦争から大東亜戦争までの戦没者遺骨が収められていま

枯れていく魅力、高橋幸宏氏のご冥福をお祈り申し上げます。

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ミュージシャンの高橋幸宏氏が亡くなれていた事が発表され、YMO世代の、それも割と熱心なファンのひとりとして朝から大変な衝撃を受けた一人です。 1993年に再生YMO(YMOの文字の上に×印)として始動した際のインタビューで当時のメンバー全員が40代の中年となった事に絡み、高橋幸宏氏が「枯れていく魅力」と表現していたのが印象的でした。 中年男性の、どこか穏やかで落ち着いた雰囲気は当時のアルバム「 TECHNODON 」からも伺えます(もっとも、この力の抜けた路線が商業的には失敗だった訳ですが・・・)。   私が高橋幸宏氏の歌う曲で一番好きなのは「ポケットが虹でいっぱい(Pocketful of Rainbows)」。それも、1993年6月に開催された東京ドームでのライブにて歌われたテイトウワ氏によるアレンジバージョン↓ リズムマシンTR-808による力強いビートと、高橋幸宏氏の優しく切ない歌声とのコントラストが素敵なアレンジとなっています。 ※ライブとほぼ同じアレンジ版がRemixアルバム「 TECHNODON REMIXES I 」に収録されています。このアルバムは東京ドーム公演の前日にリリースされました。 この脱(ぬ)け感が良いんですよ、再生YMOは。   ご冥福をお祈り申し上げます。〔了〕 PelicanLovers.com 米国PELICAN社のペリカンケースなどハードケース愛好家のためのサイト。ペリカンケースを始めとしたハードケース類や、カメラ関係など趣味系全般サイトです。  

名前だけが残った、カールツァイス。

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年末年始、部屋の奥から25年以上も昔の懐かしい本が出てきました。「 ツァイス 激動の100年 」なる本書は、1846年創業のカールツァイス社(ドイツ)の歴史について書かれたものです。 世界屈指の光学メーカーとして名を馳せたカールツァイスが第二次世界大戦のドイツ敗北によって東西両陣営に分割され、そしてドイツ再統一で統合を果たす迄の経緯を追ったノンフィクション歴史書。 本書の原題はドイツ語で「Nur der Name war geblieben」。直訳すると「名前だけが残った」となります 。原著が書かれたのは1991年、訳書が1995年で、ドイツ再統一までが書かれているのですが、その後の現在に至るまでのカールツァイスを見ると、正に「名前だけが残った」状況。あたかも20年後を予言したかのようなタイトルが感慨深いです。   ご存知のようにカールツァイスは様々な提携メーカーに、そのブランド名の利用を認めるライセンス商売を得意としています。日本でも古くはヤシカや京セラ、近年ではソニーに富士フィルム、そしてコシナ等が挙げられます。 こうしたカメラ/レンズメーカーならまだしも、最近では中国のスマホメーカーvivoや、福岡のメガネ屋( ZEISS VISION CENTER )に至るまで、その提携先を拡大。 果ては米国シルバーアクセサリーブランド 「クロムハーツ」にまでスキー用ゴーグルのレンズ としてブランドをライセンスしています。私もカールツァイスがゴーグルのバイザーを一枚一枚、ドイツで丁寧に作っていると信じる程にウブでは無いです。   カールツァイス側の言い分は「それがどこで造られようとも我々の厳しい基準をクリアした商品はカールツァイスだ」というのですから、際限なく提携先を増やして利鞘を稼ぐ商売に走っている感じです。 其れでも、この手法が破綻しないのは提携先のプロダクト&サービスが一様に高クオリティだからでしょう。とはいえカールツァイスの名を冠しただけで「そこまで強気の値付けをしてくるか」と感じるのが正直なところ。 もっとも、私のように値段についてケチケチ言うような層は相手にしていない商売なのでしょうがね。〔了〕 PelicanLovers.com 米国PELICAN社のペリカンケースなどハードケース愛好家のためのサイト。ペリカンケースを始めとしたハード

ピキートス・モスカートが中々売ってない

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スペイン産ワイン「ピキートス・モスカート(白・微発泡)750ml」977円が、中々入手できず困っています。 安価なデイリー用スパークリングワインなのですが、とても飲みやすく上品な味がします。よく冷えたピキートス・モスカートをシャンパングラスに注いだら、さながら高級シャンパンのような雰囲気にさせてくれます。   ただ、冒頭で述べたように最近は中々入手ができません。日本ではカルディコーヒーファームが販売していますが、どの店舗にいっても、ものの見事に棚が空っぽ( オンラインストアでも品切れが続く )。店員に聞くと、入荷してもスグに売れてしまうようで、指名買いする愛飲者が多いようですね。   ちょうど娘の誕生日だったので、シャンパン代わりにピキートス・モスカートを・・・と思ったので在庫切れは残念でした。 シャンパンといえばお祝いの席などイベント事に飲まれるイメージがありますよね。ちょっとした仲間内や職場の飲み会等でも祝い事の際は「はじめの一杯はシャンパンにて乾杯」をした経験があるかと。 シャンパンがお祝い事に用いられる起源としては、フランス・シャンパーニュ地方にあるノートルダム大聖堂にて開催される国王の載冠式で飲まれた為というのが通説のようです。   せっかくの誕生日祝いだから・・・と、一旦は モエ・エ・シャンドン を手に取るも、やはり値段を見ると気が引けて棚に戻すことに。 どうせ酔ってしまえば味なんてわかりませんからね・・・〔了〕 PelicanLovers.com 米国PELICAN社のペリカンケースなどハードケース愛好家のためのサイト。ペリカンケースを始めとしたハードケース類や、カメラ関係など趣味系全般サイトです。  

TTArtisan 35mm F0.95のボケの美しさ。

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前回の記事 に引き続き中華レンズ「 TTArtisan 35mm F0.95 」のお話し。前回の記事だけでは語り足りない「ボケ味」を中心にご紹介します。   (F0.95 , ISO100 , 1/160) 札幌の繁華街ススキノで一際目を引く ビルの屋上にある観覧車 。そのビルの地下にストリートピアノが設置されており、娘が演奏した際の写真(演奏曲は Phildelの美しいピアノ曲「Qi」 )。 ご注目いただきたいのは、奥の電飾の光が美しい玉ボケとなっている他、ピアノに反射した光が、まるで印象派の画家が描いたようなタッチになっている点。とても趣きのあるボケ感だと思いませんか。   (F0.95 , ISO100 , 1/100) 右から2つ目の天井吊り下げライトにピントを合わせていますが、絞り開放での解像感も必要にして十分。遠ざかるボケ感も美しく、ライトの色のりも暖かみを感じる自然さです。   (F0.95 , ISO100 , 1/1600) このレンズはカフェやレストランでの撮影が楽しいです。目の前の料理をそのまま写せる、最短撮影距離0.35mという短さのテーブルフォトに最適な仕様。   (F0.95 , ISO100 , 1/250) 玉ボケの形状は、それぞれ好みがあるでしょうから一概に言えませんが、私の感覚では美しい玉ボケです。 私は所謂「年輪ボケ」(玉ねぎボケ)と言われる、玉ボケの中にグルグルと渦巻き状の線が入る、非球面レンズに見られるボケが苦手なのですが、このレンズは球面レンズの為、そうした年輪ボケは生じず、美しい玉ボケを描いてくれます。 勿論、球面レンズ故に歪曲収差をはじめとした各種収差が出てしまう訳ですが、そこは玉ボケの美しさとトレードオフしたと考えねばなりません。   ・・・そう、このレンズは良いところばかりではなく、悪い点も其れなりにあります。例えば、写りの面においては、決して解像度の高いレンズではありません。良く言って「並」と感じます。他にも前述の「歪曲収差」は、個人的には許容範囲ですが、正直かなり強く出ます。 (CC Photo by Yumi Abe .)そして・・・何より私が気になるのが「外観」。この柄は・・・そう、東ドイツ時代のカールツァイス・イエナに見られた