投稿

4月, 2021の投稿を表示しています

超小型スピーカーYAMAHA NS-10MMTの改造

イメージ
新型コロナの感染拡大が収まる気配のない昨今、ステイホームを続けていると気になり始めるのが我が家の超小型スピーカーYAMAHA製NS-10MMTの音色(の悪さ)。 NS-10MMTはVHSテープサイズの超小型な2wayスピーカー。いま尚、人気の高い名機 NS-10M を先祖に持つシンプルな見てくれの良さや木製エンクロージャ(=スピーカーユニットを収める箱)の味わい等もあって気に入っているものの、中域の音が全く出ていないのでスカスカ感&ドンシャリ感が否めない残念仕様です。   そこで、この機会に改造することに。具体的には低音を担うウーハー部分を、高域〜中域〜低域までを広くカバーするフルレンジに改造すると共に、吸音材を入れて音の安定化を図ってみました。 とりあえず中身を見てみよう、とターミナル端子部分から中を覗いてみます。コイルとコンデンサが搭載されたネットワーク回路が見えます。2Wayスピーカーでは高音を担うツイータ部分に高域の信号のみを送り、低音を担うウーハ部分に低域信号のみを送るための回路が用意されています。 上記が一般的な2Wayスピーカーのネットワーク回路図。コンデンサ(キャパシタンスとも言う)は低音をカットしてくれる働きがあり、逆にコイル(インダクタンス)は高音をカットする働きがあり、それぞれカットしたい側に付いているのが分かりますね。   当初想定ではウーハ部分を別のフルレンジスピーカーに交換しよう、と考えておりました。フルレンジは低域のみを担うウーハと異なり、全域を担うので上記の赤でハイライト部分を回路上からカットする必要があります。つまり、フルレンジのスピーカーに高域を強化する意味でツイータを追加したかのような構成にしたいと考えました。   ・・・同じような試みをしている人が他にいないかな?とググるも見つけられず。代わりに見つけた このサイトでは 元のウーハをそのままフルレンジに使っており、なるほど其れはお手軽で良さそうだと考え、私も真似して見ることにしました。 【参考サイト】NS-10MMTの改良☆ | Mitiru's Diary 以前にPC用のスピーカーとして再就役した [画像] YAMAHAのNS−10MMTですが、以前にも書いた通り純正のネットワークがクソでドンシャリな音なんです。 [画像] なので改良

YAMAHAのTW-E3Aを改造し、装着感の向上を図る

イメージ
以前に紹介した ワイヤレスイヤホン YAMAHA製TW-E3A のその後について。 改造を加えて装着感と低域向上を試みた お話しです。 この零細ブログでもビュー数を稼ぐ記事のひとつが TW-E3A 関連の記事でして、関心を持つ方も多いようです。実際、知り合いの数名も「記事見て買ってみたよ」と言ってくれました。 【関連記事】装着感以外は、ほぼ完璧なYAMAHA TW-E3A Bluetooth接続のワイヤレスイヤホン、それもノイズキャンセリング機能搭載が全盛な昨今、ノイキャン無し&安価なヤマハ製ワイヤレスイヤホン「 TW-E3A 」を購入してみました。   実売1万円弱と(中華新興メーカーを除く伝統的なオーディオブランドからリリースされ...     ・・・ただ、その感想として「このイヤホン、音質はナンとも言えないし、ともかく装着し難い」と苦言を呈される始末(苦笑)。とくに、音質については、聞けばロックやテクノ系の音がまるでダメ(とくに低音がスカスカ)という意見があります。 これら指摘は私も同感で、原因はこれは装着のし難さに起因します。耳の奥にしっかり入り込まない為に、装着はし難いし、低音は抜けてしまうという状況。詰まるところTW-E3Aの問題点は装着し難さに収斂される訳です。   そんな中、試行錯誤の末のひとつの解として TW-E3A のイヤーピース周り改造にチャレンジしてみましたのでご紹介します。   尚、これら改造を行うことでメーカー保証を受けられなくなる等、不利益を被る可能性がありますので 自己責任でお試し下さい 。   まず TW-E3A 装着の問題として、イヤーピースのノズル部分の突き出しが短く、しっかり耳の奥まで差し込めない点があります。そこでノズル部分を延長し、より耳の奥に入るように加工します。 用いるのはギボシ端子の絶縁カバー部分と交換用イヤーピース、そして熱伸縮チューブの3点。   まずギボシ端子の絶縁カバーをヘッドフォンのノズル部分に合わせて適当に切り装着します。   装着後、このままでは長いので延長したい長さでカットします。   私の場合、こんな感じで延長しました。あまり長くすると充電ケースに入らなくなるので注意が必要です。   熱伸縮チューブを嵌め込みます。  

UGREEN製Lightning→3.5mmミニプラグ変換アダプターで音質は変わるのか

イメージ
iPhoneのLightning端子をヘッドフォン端子、いわゆる3.5mmのステレオミニプラグに変換する中国 UGREEN社製アダプター を購入しました。 頼りないApple純正品と比較して音質の向上を期待して購入したものですが、 結論から言うと残念ながら「音質は変わらない」というのが私の印象です(苦笑) 。 ネット上で UGREEN社製アダプター のレビューを見ると「格段に音質が向上した!」という声が散見されますが、少なくとも私が試す範囲では、Apple純正と音色の傾向含め音質に差は感じられませんでした。 リファレンスに用いたヘッドフォンは JVC製HA-FXT90 。2011年に発売された1万円程のミドルクラス品です。長年愛用して聴き慣れているので微細な差にも気付きやすかったりします。 アレコレと30回以上、 Apple純正「Lightning 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」 と UGREEN製「Lightning 3.5mm 変換アダプター」 を差し替えながら聴きましたらが差らしい差は感じられず、結論としては「同じ」(音質は変わらない)と結論づけました。   UGREEN製アダプターの商品説明には 、DAC(デジタル・アナログ変換)に最大48kHz/24bitが採用されており、音質がよくなる(注:何に比較して良くなるか?の記載は無し)とされています。 対する Apple純正3.5mmヘッドフォンアダプター にもDACが搭載されていますが、こちらの仕様は非公開(※因みにLightning端子は、その仕様上48kHz/24bitが上限なのでMFi認証を受けた前述のUGREEN社製と同じ仕様と推察されます)。 海外サイトでは分解してDACチップがシーラスロジック社製である事まで突き止めているようですが、詳細な仕様までは判明していません。シーラスロジック社はAppleからiPhoneの内蔵DACを作っている会社で、分解してチップ名などを調べてもApple独自設計のため仕様が分かりません。 【参考サイト】「EarPods with Lightning Connector」と「Lightning ー 3.5㎜ヘッドフォンジャックアダプタ」の分解レポート ベトナムのTinhteが、「iPhone 7」に同梱されている「EarPods with Ligh

JBL LIVE650BTNCと、センチメンタル・ジャーニー

イメージ
ここ最近、テレワークでのオンライン会議が続いた事もあり、一日中カナル型のイヤホンを使っていたら軽く外耳炎の症状が出てしまい、マイク付きオーバーイヤー型のBluetoothヘッドフォン「 JBL LIVE650BT 」を購入しました。安価な割に締まりのある音を奏でてくれて中々気に入っています。 低域・中域・高域ともに良い感じに明瞭で、ストリーミングサービスで80年代歌謡曲とか聴くとイイ感じにハマってくれます。     そんな中、ふと聴いて「・・・この歌すごい」と改めて感じたのが「 センチメンタル・ジャーニー 」。 「センチメンタル・ジャーニー」と聞いて、「ジャズのスタンダードナンバーでしょ? ドリス・デイの 」と言うスカした輩は信用してはいけない。勿論、松本伊代のデビュー曲(1981年)の方ですよ(笑)。 松本伊代、当時は甘ったるい喋りや変な歌い方が好きでは無かったのですが、いま改めて聴くと名曲であり、さすが筒美京平の作品と聴き入ってしまいました。   この曲 を分解してみると↓以下のような構成になっています。   【Aメロ】   読み捨てられる 雑誌のように   私のページが めくれるたびに   放り出されて しまうのかしら    それが知りたくて とても   あなたの瞳の奥に 旅してく わたしなの 【サビメロ(一部)】    センチメンタル・ジャーニー   【Bメロ】    つぼみのままで 夢を見ていたい   影絵のように美しい 物語だけ見ていたいわ 【サビメロ】   伊代はまだ 16だから(Sweet Little Sixteen)   何かに誘われて あなたにさらわれて   センチメンタル・ジャーニー   作詞:湯川れい子/作曲:筒美京平のこの曲、AメロとBメロの間にサビの一部が滑り込む独特な構成をしています。   イントロの明るさと変わって歌い出しのAメロはトーン穏やかに甘ったるい歌い方が続き、サビメロの一部「センチメンタル・ジャーニー♪」が入り込み、雰囲気が明るくなるものの、続くBメロは、また抑え気味な曲調が続きます。   このBメロ部分、松本伊代の歌い方が実に危なっかしい感じで安定感がありません。歌詞も「影絵のように美しい物語だけ見てたいわ」と、雰囲気も暗い。   しかし、ここから一気にサビメロの「伊予はまだ16だから〜♪(Sweet L