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結局、peak designのcaptureを買った

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カメラ用クイックリリースに、これまで米国peak design(ピークデザイン)社のcapture(キャプチャー)を模した中華製クイックリリースを使っていたのですが、この中華製クイックリリースが壊れたことを契機に、本家peak designのcapture (V3)を購入しました。   カメラの着脱が容易にできるクイックリリースは便利で、中華製パチモンでも気に入って使っていました。パチモンは工作精度が悪い為か、どうにも着脱のスムースさに欠けていたのですが、引っかかる部分をヤスリで削る等の調整をすることで快適に使えていました。   しかし、ある時、クイックリリースがパチっと嵌る留め具の部分が壊れてしまい、そしてその事に気づかずにカメラを装着して車に乗ろうとしたら(留め具が壊れて固定されていなかった為)、カメラがクイックリリースから外れ、地面にカメラが落ちてしまう事態に。カメラに傷はついたものの、幸いにレンズは無事で難を逃れることに。   この出来事から、新しいクイックリリースに買い直すことになったのですが、さすがに今度同じようにカメラ落として、Lレンズが割れたとかなったらシャレに成らないので諦めて、本家peak designのcaptureを購入。   peak design「capture」(V3)。 Amazon.co.jpで8,510円(税込/2020年6月時点)也 。以前使っていた中華製パチモンの約3倍の価格ですが、この改良版(V3)はコンパクトである点や、誤ってリリースしないためのセーフティロック機能が使いやすくなっています。以前の中華製パチモンは古いpeak designのcapture V1〜V2コピーだったので使い勝手も向上しました。   左が中華パチモンのクイックリリース(幾つか持っているので壊れていないもので比較)。右が本家peak design「capture」。中華パチモンのプレート部分は本家peak designのクイックリリースにも使えましたが、その逆はできず(=本家peak designのプレートを中華パチモンのクイックリリースには嵌めることができず)。   本家peak design「capture」で個人的な難点はカメラ三脚穴に装着する、このプレート部分が六角レンチで着脱する機構になっている点↓ カメラ三脚穴にしっかり装着で

デジカメ黎明戦記(6)〜未来カメラ、DSC-F828

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いまやミラーレスで国内シェア2位にまで成り上がったソニー(BCNランキング 2019年1月〜12月)。私は主にキヤノンを使っていますが、ニコン機やオリンパス機も、ほぼ違和感なく使えるのに対し、昨今のソニー機だけはどうしても操作メニューや体系が直感的に理解できません。   例えば、フィルムカメラ時代のミノルタα7000(1985年)で覚えた操作体系は、35年後のデジタルとなった現在でも、ほぼそのまま通用し、メーカーが異なるキヤノンであってもニコンであってもそれは同じで違和感はありません・・・が、ソニーに至っては、ヨドバシカメラで店員さんに教えて貰いながら操作するも「え?なんでこういう操作になるの?」と戸惑いばかり。   それはソニーが旧来から脈々と続く「カメラの在り方」を善しとしていないからなのでしょうが、昨今のソニーαに関してはメニュー体系などの操作が独自すぎて私には馴染めませんでした。   しかし、今回ご紹介するソニー「 DSC-F828 」は、旧来からの伝統的なカメラの操作体系を踏襲しながらも新しいソニーならではの提案があり、さらに外観シルエットは見たことも無い程に斬新というアプローチによるものでした。  【DSC-F828:基本スペック】   センサーサイズ:2/3型 CCD   画素数:810万画素   焦点距離:28〜200mm(35mm判換算)   絞り:f2.0〜f2.8   発売:2003年11月(税別160,000円) 私が購入したのは発売から4年以上経過した2008年3月、ほぼ新品に近い中古品。その年の秋に第1子となる長女が生まれることもあり、ケータイばかりで撮ってもいられないな、とデジタル一眼レフカメラの購入を検討。ちょうど当時はキヤノン「EOS Kiss X2」がリリースされ、デジタル一眼レフカメラが盛り上がってきていたタイミングでもありました。   ・・・ただ、モノグサな私はレンズ交換が億劫なので、ならば広角28mm〜望遠200mmまでをカバーでき、尚且つ明るさはf2.0〜f2.8という信じられないスペックな DSC-F828 を選ぶことになりました(フィルムカメラ時代はセンサーサイズなど気にしませんでしたが、デジカメにおいてセンサーサイズが如何に重要な要素か思い知らされた機体でもありました)。   こうした「1台で全部済ませてし

デジカメ黎明戦記(5)〜W31CAのカメラ性能がエモ過ぎた

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リコーRR10というヘンテコなデジカメ を買ったせいで、再びデジカメ離れが加速。「携帯(当時はガラケー)で良いじゃん」との思いが強まっていた2003〜2008年でした。ガラケーのカメラ機能ばかり活用するようになっていました。   ガラケーのカメラを色々試しているうちに巡り合ったのが、伝説のガラケー、カシオ「W31CA」でした。    【W31CA:基本スペック】   センサーサイズ:1/1.8型 CCD   画素数:320万画素(1280×960  SXGA)   焦点距離:非公表 :約35mm相当?(35mm判換算)AF搭載   絞り:非公表   発売:2005年夏モデル(au)   カシオW31CAは、2005年夏に登場したガラケーで大きなレンズを持つカメラが特徴的でした。CCD 320万画素を持つ高画質がウリで、私はこのカメラ性能にとても共感を覚えました。   論より証拠。以下、W31CAでの作例をご覧ください。   W31CAは当時のガラケーとしては高画素でしたが、とはいえ専用コンデジと比較すると解像度の粗さは否めません。ですが、兎に角その出力される写真の描画がハンパなく「エモい」のです。例えば上記の写真、昼から夕方に差しかかる陽が少し傾き始めた柔らかな光の加減が表現されていると考えます。     次に白樺を写したこの写真。影となっている部分も階調豊かに黒潰れせず描画しています。また樹々の葉も色鮮やかに描画されているのが分かりますね。少しシャープネスがキツめに出てはいますが、嫌な感じはしません。      当時、奥サマとよく通っていたカフェにて。明暗差の激しい場面で窓の外は白トビしていますが、窓際に置かれた観葉植物の葉にあたる光を再現してくれて葉に立体感が感じられます。手前に置いたバッグが黒潰れしていないのも良いですね。     スポットライトで陰影差の激しいショールームにて。車体の艶やかさと鋭いエッジの両面が描画されている他、影となった部分も潰れずに残っている事が分かります。     札幌にかつて存在した「石渡紅茶」。1997〜2013年末まで営業していたこのカフェは美しい店内が印象的でした。シャンデリアの光芒が美しく広がっているのが分かります。     鮮やかな青

デジカメ黎明戦記(4)〜最悪だった、リコーRR10

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戦前、1936年に「理研」こと理化学研究所が感光紙を製造・販売する会社として設立した「理研感光紙株式会社」。後に社名変更したこの会社、いまでは誰もが知るところの、コピー機を始めとした事務機器を製造する、あの「リコー(RICOH)」です。   感光紙とは、写真の焼き付けや、文書の複写に用いられるもので、いわばリコーは会社設立の理由そのものから「写真」と深い関係にありました。反面、最近ではリコーがカメラ事業を行っている事を知らない人も少なくありません。ちょっと年配の人だと「リコーもカメラ作ってたよね」と過去形で話される事もありますが、リコーは(執筆時点の2020年6月に至るまで)カメラメーカーでもあります。   リコーがカメラメーカーとしてイマイチ認知が低いのは、過去においてキヤノンやニコンといった巨頭にならぶ事が一度も無かった事や、主に売れ筋はコンパクトカメラにあった為とも言われています。また、フィルム時代からリコーのカメラは、良い意味で(も悪い良いでも)巨頭とは異なった独自路線を歩み特徴を出す、そんな存在でもありました。   そのリコーたる特徴が在らぬ方向に(ナナメ上に)行ってしまった典型例の1つが、私の買ったコンパクトデジタルカメラ「Caplio RR10」です。    【基本スペック】   センサーサイズ:CCD 1/2.7型   画素数:211万画素   焦点距離:38〜76mm相当(35mm判換算)   絞り:f2.8〜3.8   発売:2001年7月   私がリコーRR10を購入したのは2001年秋頃。その前に買ったデジカメは1998年4月に購入した、僅か35万画素しか無い ソニー「DSC-F3」 でしたので、実に3年半ぶりのカメラ購入でした。   2000年頃のデジカメは進化が激しく、100万画素!200万画素!!と、どんどん画素数が大きくなって行った時代で買い時が難しかったこともありましたが、何よりインパクトがあったのが「携帯電話」にカメラが搭載されるようになった事でした(J-PHONEの写メールが2000年11月に開始)。   私も当時はカメラ付きガラケーのシャープ製J-SH04を使用して11万画素の粗い写真を愉しんでおりました。単体カメラで撮るよりも、ガラケーで撮ることに愉しみを覚えた時期です