投稿

AliExpressとの交渉では決して退いてはならない。

イメージ
(CC Photo by  Marco Verch ) 私は中国のネット通販「AliExpress」を頻繁に利用します。円安傾向により、以前のような為替によるお買い得感は無く、同じ商品なら国内のAmazon.co.jpで仕入れた方が安価な昨今ですが、それでも国内では入手できない、 怪しい ユニークな商品がAliExpressの魅力です。 ところが、上海をはじめとした中国主要各都市でのロックダウンが行われた2022年4月〜5月は中国側も混乱していたのか、頼んだ商品と仕様が異なるものが届いたり、そればかりか全く違うものが届くこともあります。 AliExpressは、Amazon.co.jpでいうところのマーケットプレイスの集合体みたいな形態で、商品の受け取り確認されるまで販売者への支払いが一旦保留されます。その為、多くの場合「届いた商品と違うんだけど」と証拠写真を撮って送りつけると、(まず期待できないが)業者側が非を認めて返金に応じるか、もしくはAliExpress側が仲裁に入って返金等の最終裁定が下されます。 先述のように、ここ最近に届いた品は連続で注文したものと違うものばかり。当然ながらクレームを入れる訳ですが、多くの場合、業者側は「まず返品しろ。そうしたら返金を検討する」と言ってきます。 ただ、日本から中国への送料はかなり掛かるので(&送料負担はコチラ側なので)、余程の事が無い限り返品は割に合いません(返品したからと言って業者側が非を認める訳ではありません)。 なので、返品はせずに、返金だけを要求するのですが、その際に証拠として運送伝票や梱包状態、届いた商品などを撮影してアップロードする必要があります。敵もたいしたもので、まったく違う商品の場合でも平気で業者側は「これのどこに問題があるの?」と回答してきます。厚顔無恥というか何というか・・・。 以下は、↓今回の返金要求で最も難儀したケースのやりとり。 ボカしていますが左の黄色が私の送ったメッセージ、右の水色が出品業者側の返信。これ以外に仲介するAliExpressからのメールでの返信もあります。・・・ご覧のように、延々とやり取りしていました・・・。 普通に見たら、クレーマーのような状態ですが、なにせカメラ用品を頼んで届いたのがブレスレットでしたから(苦笑)、これくらい文句を言うのは当然です。 そして、ご覧い

「Shanling」なる中華オーディオをご存知でしょうか

イメージ
以前、中華オーディオのドングル型DAC兼ヘッドフォンアンプを 935円で買ったらゴミだった話はしました が、程なくして結局13,000円程の「 Shanling UA2 」(上記画像)に買い替えました。 しばらく愛用していますが、なんて事はない、はじめから Shanling UA2 を買っておけば良かったって思いました。やっぱ最低限の費用は払わないとダメなものですね。    さて、この「 Shanling 」(シャンリン:深圳山灵数码科技发展有限公司)なる中華オーディオメーカー、調べてみると歴史が意外に古く、1988年にカラオケ用イコライザー付きアンプの製造から始まったようです。当時は中国・広東省にある中堅都市・掲陽(けいよう)市にある 掲陽広播電視大学 のキャンパス内で作っていたそうです。 1994年にはフィリップス(Philips)製のCDドライブメカ「CDM-4」を搭載したCDプレイヤー「SCD-939」をリリースします。CDM-4は様々なメーカーに提供され多くのCDプレイヤーに使われた他、 現在でもAmazonで補修パーツ入手できる 程に一部でファンの多いドライブメカ。有名どころではマランツ等でも採用されたそうですね。Shanlingが本格的にオーディオ指向に振ったという意味では、この1994年がターニングポイントだったのかも知れません。   (CC Photo by  ZM Yi ) 1996年には、中国・深圳市に会社を移して社名も「深圳山嶺電子有限公司」(Shenzhen Shanling Electronics)となります。「Shanling」(シャンリン)という名は「 山嶺 」から来ているようです(※いくら調べても、これ以前の=創業当時の社名は分かりませんでした)。 会社は深圳に移ったものの、工場は大学のキャンパス内だった掲陽(けいよう)市から、車で4時間ほど西に走った東莞(とうかん)市に移し、深圳に近い距離となります。この頃にはAVアンプも作っていたようですね。   その後、2000年に入るまでは基本的にアンプやCDプレイヤーを中心としたラインナップでしたが、2001年に真空管アンプの製造も始めると共に、中国国内市場だけでなく海外輸出も始めるようになります。 2002年にはSACDプレイヤーを、2003年にはハイエンド向けCD

あたたかい朝食。

イメージ
朝食にまつわる記憶の中でも、とりわけ印象に残っているのが上野恩賜公園・不忍池に面したホテルでいただいた朝食です。不忍通りを忙しなく行き交う車や人々とは対照的に、緑生い茂る上野恩賜公園の木々が心を安らげてくれます。 この日の朝食が忘れられないのは、私が都内に滞在中、家族が住む自宅地域では大地震の被災で連絡さえままならない状況にあった為です。既に発災直後の前日に安否確認は取れていたものの、その後の状況が不明。ホテルで手にした朝刊には、明らかになりつつあった被災状況が記載されており一層不安を掻き立てます。   そんな状況の中、心を鎮めてくれたのがホテルでの朝食でした。暖かいコーヒーとスクランブルエッグ、そして窓から見える木々たちのおかげで気持ちが安らいだのを覚えています。   いつもは時間の無い中で慌ただしく食べる朝ですが、休日にゆったり時間をかけていただく朝食はとても心を穏やかにしてくれます。とりわけ、平日に休みを取った日など、カフェでまったりとモーニングを食べながら過ごす朝の時間は贅沢そのもの。 先日、妻とふたりで平日のモーニングに「トーストサンドモーニング ハムタマゴ」をいただきました。メニュー写真と比較して焼き加減が足りないトーストではあったものの、安心感ある暖かさを保つトーストとコーヒー、そして冷たくシャキシャキとしたサラダのコントラストは、良い一日の予感に溢れています。   まだまだ朝は苦手な私ですが、そう遠く無い将来、加齢と共に寝覚めも早まってくるでしょう。 朝食の追求は老後の愉しみにしていきたく考えます。〔了〕 PelicanLovers.com 米国PELICAN社のペリカンケースなどハードケース愛好家のためのサイト。ペリカンケースを始めとしたハードケース類や、カメラ関係など趣味系全般サイトです。  

読書習慣のためのアナログ回帰

イメージ
約10年かけて完全デジタル化が完了した読書環境を、一旦アナログに戻していく試みを始めました。きっかけとなったのは次女への教育でした。 小学校に上がったのを機に、読書習慣を身につけさせたいと考えた私。書店に連れて行き「好きな本を買ってあげるから、本を読もう」と勧めたところで、そもそも読書週間が身についていない次女は戸惑うばかり。 先述のように本のデジタル化を進めたことで、家庭内で紙の書籍を手に読書している家族の姿も目にしていないのですから、次女が読書そのものに興味を持てないのは無理もない話です。   そこで、読書週間の醸成を目的に次女と1冊ずつ書籍を手に、近所の某シアトル系コーヒーチェーン店に向かいます。自宅のように様々な娯楽の誘惑が無い制約された環境の方が読書に集中できると考えたのです。 落ち着いた雰囲気の店内で読書をする他の客を目にすることで、読書のスタイルについても感じて貰えると期待した為でした。   程なく辿り着いた某シアトル系コーヒーチェーン店は、ほぼ満席。コンクリート壁と木目が組み合わされたモダンな店内で、日没までの夕刻を過ごす人々。 そんな50人弱の客を見渡したところ、約7割は黙々とスマホを操作、約1割は連れ同士での会話を楽しみ、残り約2割が教科書とノートを広げて勉強に励む受験生と云った割合でした。  ・・・そう、ここで気づかされたのは、いまや”書籍”を広げて読書している人など誰もいなかったのです。 出版不況と言われて久しいですが、実際、紙の書籍は1996年をピークに、 25年の間に半分以下の46%まで市場がシュリンクしています 。 こうした状況を見ると、カフェで書籍を広げている人が居ないのも頷けます。   私見ですが、カフェでスマホを弄る姿は、どうにも美しく無いと感じるのは私だけでしょうか。もしかしたら電子書籍で読書をしているのかも知れませんが、佇まいとしてスマホを手にしている姿よりも、タブレットや紙の書籍を広げている姿の方が数段、知的に見えると感じるのであります。〔了〕 PelicanLovers.com 米国PELICAN社のペリカンケースなどハードケース愛好家のためのサイト。ペリカンケースを始めとしたハードケース類や、カメラ関係など趣味系全般サイトです。  

Lo-Fiレンズ、7Artisans 50mm F1.1 (その4)

イメージ
かれこれ4回に渡り掲載の「 7Artisans 50mm F1.1 」ですが、遅ればせながら肝心の実写について紹介します。 一言で表すなら、兎に角クセが強いレンズです。以下、全て作例は”敢えて”の絞りF1.1の全開放で撮影しています。このレンズを使う醍醐味は開放F1.1であり、それ以上でもそれ以下でも無いと考える為です。   (F1.1 , 1/4000 , ISO400) 明るいレンズ故に、夜間の撮影が楽しいです。フィルム時代の感覚でISO400固定にして撮影するも、F1.1では其れでも明る過ぎてシャッタースピードは1/4000まで上げています。 これは 以前の記事でも紹介しましたが、私が後遺症によって手の震えが生じるようになってしまった為 、シャッタースピードを極力あげたい動機によるものですが、それにしても凄い値です。   (F1.1 , 1/800 , ISO400) 美しい花屋のディスプレイ。開放では輪郭が滲みがちですが、こういう場面では目立たなくて良いですね。ガッツリ四隅の落ちる周辺減光も、夜に撮れば良い感じに仕上がります。   (F1.1 , 1/30 , ISO400) 玉ボケ具合を見てみましょう。中心部こそ綺麗ですが、少し中心から外れると盛大に四隅に流れが生じているのが分かります。これを欠点と取るか、特徴と捉えるかで、このレンズとの相性が見えて来そうです。玉ねぎ状のボケ(年輪ボケ)ばかり目にする非球面レンズ全盛の昨今、こういうボケ味も新鮮で良いですね。   (F1.1 , 1/8000 , ISO100) 中心のフェンスに焦点を合わせています。合焦した中心のフェンスでも相応の滲みが出ていますね。これを許容できるかどうか。私は気になりません。 ・・・むしろ開放F1.1では周辺減光が激しすぎ、まるでInstagram等のアプリで加工したかのような”わざとらしさ”が出てきてしまう感は否めず。   (F1.1 , 1/250 , ISO400) 飲みやすくて安価なお気に入りのスペインワイン。焦点工房のヘリコイド付きマウントアダプター「 SHOTEN L.M-C.R 」を使って最短距離を縮めて撮影しています。 「 7Artisans 50mm F1.1 」は最短距離0.7mと、一般的なライカMレ

Lo-Fiレンズ、7Artisans 50mm F1.1 (その3)

イメージ
 ( 前回 の続き)今回は、七工匠「 7Artisans 50mm F1.1 」に関して、もう少し詳しくご紹介します。 このレンズは2017年に発売となり、かなり話題となった事からネット上では既に多数のレビューが掲載されており評価が定まったと言えます。 概ね、其れ等をまとめると、以下の様な意見に集約されます。↓ ・7Artisansの ビルドクオリティはとても良好 ・7Artisansの開放F1.1では、 とにかく良くボケる ・開放F1.1をNoctiluxと比べると、7Artisansの ボケは輪郭線がより滲む ・7Artisansの開放F1.1でのボケは、 やや輪郭線が強くザワついた感じ ・7Artisansの中央部は、F1.4で改善され、 F2.0まで絞るとシャープ に ・7Artisansの 周辺部はF5.6位まで絞り込まないと改善しない ・7Artisansのボケの傾向は、 四隅に向かって放射状に流れる ・7Artisansの開放F1.1では、 周辺減光が激しい ・7Artisansは 歪曲収差が強め に出る ・7Artisansは 逆光に弱くフレアが目立つ ・ さながらオールドレンズ を扱っているような気になる   このように、良くも悪くもクセが強いレンズなのは確かなようです。   私が「 7Artisans 50mm F1.1 」を購入するきっかけとなったのは、当ブログでも何度もご紹介している、キヤノンが1960年代に出した「FL50mm F1.4 II」の持つクセに魅力を感じた為です。「FL50mm F1.4 II」を使っていく内に、もっと被写界深度の浅いレンズも試してみたくなってきました。ただ、F1.4のその先を試そうとすると、急に価格が跳ね上がる他、選択肢も一気に狭まります。 (CC Photo Terry Chay .) 最初に候補として挙がったのが、コシナ社のVoigtlander(フォクトレンダー)「 NOKTON 50mm F1.1 」です。F1.1であり、歪みも少なく、高い描画性能には定評があって安心して絞り開放から使えます。 「 NOKTON 50mm F1.1 」は価格も定価137,500円(税込)、新品120,000円前後、中古なら80,000円前後で購入できます。世界中で人気のレンズですから、もし相性悪く

Lo-Fiレンズ、7Artisans 50mm F1.1 (その2)

イメージ
 ( 前回の続き ) 前回 は私の購入した中国・七工匠「 7Artisans 50mm F1.1 」の元ネタ的な存在である、ライカ社の「 Noctilux 50mm f1.0 」(ノクチルックス)との比較をしてみました。 実はこの「 Noctilux 50mm 」を模した中華レンズがもう1つ存在します。それが「 TTArtisan 50mm F0.95 」です。 私の持つ「 7Artisans 50mm F1.1 」と名前もよく似たこのレンズを知るには、まず前置きとして「 7Artisans 」と「 TTArtisan 」という2つのブランドの違いを理解するところから始めねばなりません。   前回の記事にもご紹介したように、七工匠こと「 7Artisans 」は、中国のカメラ愛好家7人が2015年夏に深圳で立ち上げたプロジェクトがスタートとなります。 七人の匠=それぞれレンズ光学に長けた者、デザインに長けた者、生産工程に長けた者などが集まって、自分達の理想とする趣味性の高いレンズの設計・開発を目指すプロジェクトです。 私の購入した「 7Artisans 50mm F1.1 」のように、クラシカルで安価なマニュアルレンズを特徴としています。   一方、よく似た名前の「 TTArtisan 」は2019年に同じく中国・深圳でスタートした新興ブランドです。中国名「銘匠光学」なる同ブランドは、深圳市铭匠光学科技有限公司という会社が展開しています。 この会社、なかなか謎に包まれているのですが、一説には先述の「 7Artisans 」のレンズ製造を請け負っていたという話がネット界隈では公然と語られています。しかしながら、そのニュースソースが見つけられず真相は不明。   「 7Artisans 」と「 TTArtisan 」は共に名前もよく似ているのですが、趣向は結構違っていたりします。「 7Artisans 」は、どちらかというと伝統的な設計でオールドレンズに近い味わいの描画を愉しむレンズと言えます。価格帯も1〜4万円程度と安価な割にビルドクオリティの高い趣きのあるレンズが特徴となっています。 他方、「 TTArtisan 」は、非球面レンズを積極的に採用する等、どちらかというと切れ味の鋭い現代的な趣きのレンズであることが分かります。価格帯も3〜8万円程度が中心で、 7